炭水化物であるセルロースはドッグフードに含まれていたら危険?

炭水化物であるセルロースはドッグフードに含まれていたら危険?

ドッグフードの原料としてセルロースが使用されているものが最近増えてきました。セルロースは、植物性の炭水化物で、植物には当たり前に含まれている物質です。

セルロースには、水分を含むと膨張する性質があり、その性質を利用してヒト用のダイエット食品に使用されることがあります。なので少ない量でも満腹感が得られるのが使用される理由です。つまり、摂取するカロリーの量を抑えることができます。

セルロース自体は栄養にはなりませんが、ビフィズス菌などの腸内細菌のエサとなり、腸内細菌を活性化させる効果があります。また、体内で水分を含んだセルロースが腸内の便を柔らかくして、お通じを改善する効果もあります。

セルロースの主な働き

とろけるチーズ

※よく食べられている人用のとろけるチーズ。セルロースが含まれています。

セルロースはドッグフードにも食品添加物として使われていて、商品によっては原材料名欄に「セルロース」ではなく「増粘剤」として表記されることもあります。

食物繊維

雑食のヒトには必要とされる食物繊維ですが、肉食である犬には必須というわけではありません。しかし、日々のお通じを整える効果が期待されるのはヒトも犬も同じなのです。食物繊維には水分を含むと膨張する性質があります。

増粘剤

増粘剤は「増粘安定剤」が正式な呼び方になります。使用法によって、増粘剤、安定剤、ゲル化剤という3つの呼ばれ方をしています。

増粘剤

食品に粘りやとろみを出す場合

 

安定剤

食品の形が崩れることを防ぐ場合

 

ゲル化剤

食品をゲル化する場合

上の表のとおり、増粘剤を食品に添加する目的は、食品に粘りやとろみを出すためです。したがって、ウェットタイプのドッグフードへの添加物として使用されることが多くなります。

何故セルロースがドッグフードに使われているの?

何故ドッグフードに使われているの?

犬は食物繊維であるセルロースを消化できません。したがって、ドッグフードに含まれていても、食べた分だけ体外に排出されてしまいます。水分を吸収する性質を持つセルロースが使用されているのは、ウェットタイプのドッグフードの場合が多いのです。それは、増粘剤としての効果を期待しての使用になります。

また、セルロースは消化・吸収されませんから、満腹感は得られますが、カロリーは摂取できません。そのため、ダイエットの目的で使用されることもあります。

繊維質のため、お通じの改善目的で使用されることもあります。水分を含んだセルロースが犬の腸内で便を柔らかくして排便を促すことになります。したがって、便秘がちの犬には積極的にセルロース入りのドッグフードを選択肢に入れてあげるのもいいでしょう。

犬がセルロースを食べることには問題はない

犬がセルロースを食べることには問題はない

犬がセルロースを摂取すること自体に直接の悪影響はありません。ただどれだけの量を摂取しても体内に吸収されないため、犬の栄養にならないだけなのです。

体内で水分を含んで膨らむため、食べ過ぎると、腸内で膨張したセルロースが体外に排出されない恐れがあります。また、犬にとってはいくら食べても痩せる物質ですから、セルロース入りのドッグフードだけでは十分な栄養を摂取できない恐れがあります。

まとめ

セルロースが犬に与える影響そのものを過度に心配する必要はありません。量が多すぎると、体内で膨張して排出されないことはありますので注意は必要です。したがって、一度に与える量にだけ気を付けていれば犬が健康を損ねる恐れは低いと言えるでしょう。

反対に、愛犬が肥満体質の場合は、セルロース入りのドッグフードを意識的に与えてダイエットをさせる必要も考慮しましょう。愛犬より先に、飼い主さんがセルロース入りの食事に切り替えてダイエットしないといけないかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です